病理診断科

診療内容

国際標準的な診断を、正確・迅速に下しています。

“フラジャイル”でおなじみの病理診断科です。患者さんから手術等で摘出された臓器を、目で見て評価し、顕微鏡標本を作製し観察したのち、臨床像を合わせて総合的に検討し、国際的に確立された診断規準に従って最終診断を下す病理組織診断が業務の中心です。また、病変から剥離した細胞および腫瘤を針で穿刺吸引し採取された細胞を顕微鏡で観察し診断する細胞診断を、細胞検査士資格を有する臨床検査技師と協力して行っています。不幸にしてお亡くなりになった患者さんの病理解剖も必要に応じておこない、主治医および関係した医療従事者で、症例検討会を年数回開催しています。
当院病理診断科は、日本病理学会認定施設B(ただし平成20年4月1日から平成24年3月31日まで、病理解剖数不足のため平成24年4月1日以降は日本病理学会登録施設)、日本臨床細胞学会認定施設(平成16年4月1日認定)および日本臨床細胞学会教育研修施設(平成21年4月1日認定)です。新専門医制度下では、広島大学病理専門研修プログラムの連携施設として、引き続き病理専門医育成に貢献しつづけます。

診療実績

各診療科医師の交代等の影響を受けるため、年によって多少異なりますが、過去3年については、以下の通りです。

2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
病理組織診断 2,232 2,198 2,062 2,207 2,130 2,323 2,392 2,320
(うち迅速診断) 97 88 125 60 41 56 44 52
細胞診 2,457 2,554 2,674 2,935 2,561 2,783 2,890 2,838
病理解剖 5 3 2 3 0 0 3 2

医師紹介

中山 宏文

臨床研修部長・臨床検査科(病理診断科)主任部長・卒後研修センター主任部長

中山 宏文

なかやま ひろふみ

病理診断(組織診断、細胞診、病理解剖)、臨床検査管理、線維芽細胞(CD34+ stromal cell/telocyte)、筋線維芽細胞、腫瘍間質、脂肪肝(MAFLD/MASH)、医学教育

博士(医学)(広島大学)、厚生労働省死体解剖資格、厚生労働省医政局長臨床研修指導医、臨床研修協議会プログラム責任者養成講習会修了、病理専門医・病理専門医研修指導医、細胞診専門医・細胞診専門医教育研修指導医、臨床検査管理医、Reviewer Board Member of Japanese Journal of Clinical Oncology、広島大学医学部臨床教授
1989年卒

母校の大学院を修了し、国立呉病院医師、高知医科大学学内講師、広島大学准教授を経て、2008年春当院に赴任しました。院内各診療科の患者さんの病理診断業務を中心に、臨床検査科を支援しています。また、関連大学の医学生・医療系学生の教育の一部を担当しています。自己研鑽(研究を含む)に努め、医療スタッフの研鑽を支援しながら、病院全体の医療水準の向上に貢献したいと考えています。